エントロピー学会第28回全国シンポジウム 実施報告
| シンポジウム日程及び会場 |
○ シンポジウム:10月16日(土)及び17日(日)
参加料:一般:1日2000円 2日3000円 (収入・家計の苦しい方はご相談下さい) 10/15(金) ・京都市 「よみがえる京大サイクロトロン」上映+サイクロトロン施設跡見学 当日参加可能ながらできるだけ予約を ent-symp2010@yahoogroups.jp 10/18(月) ・敦賀市 小浜市明通寺にて住職 中嶌哲演さんのお話を聞く 「もんじゅ」エムシースクエア、美浜原発PR館見学 行程はここからご覧下さい 要事前申込 fukumoto@chem.sci.osaka-u.ac.jp (既に締め切りました!) |
| 統一テーマと趣旨 |
統一テーマ:”低炭素社会を問う” 趣旨 エントロピー学会は、制御核融合の研究開発に伴う地下資源浪費と放射能汚染の可能性を指摘し た物理学者・槌田敦の研究、地域主義研究集談会を立ち上げて地域格差の小さい、そして生態系 の営みに根ざす社会を目指そうとした経済学者・玉野井芳郎の研究などをきっかけとして1983年に 創設された。地域を重視することにより、本学会には職業的な研究者だけでなく、自治体職員、市 民運動や住民運動に関わる人々など多彩な会員が結集し、学際的な議論と研究を進めてきた。 それから30年近くを経た今、温室効果ガス排出削減が必要であるという世界政治の動きと連動す る形で、日本においては「低炭素社会」が諸方面から提唱されている。その典型例として、2008年7 月の「低炭素社会づくり行動計画」という閣議決定がある。その骨子は、運転時には二酸化炭素を 排出しないとされる原子力発電をエネルギー源の中核として推進するというものである。補完的に バイオマスなどの再生可能エネルギーの利用も進めるとしたこの行動計画は、高速増殖炉と核融 合の開発も続行するとしている。 しかし、日本に限らず原発は、人工放射性物質を各地に累積させ、安心して暮らせる地域社会の基 盤を、時にあからさまに、時に潜在的に掘り崩している。つまり、日本その他の国々で消費される核 燃料の原料であるウラン鉱石の採取のため、世界のいくつかの地域で放射能汚染やヒバクシャ(被 爆者)を増大させてきたのである。 エコロジカル・フットプリントに依れば、人類の資源消費が地球の環境収容力を既に超過している中 で、二酸化炭素のみに焦点をあてた「カーボン・フットプリント」により、問題の本質から人々の関心 をずらそうとするのも低炭素社会推進の問題点の一つであるように思われる。このような時代に当 たって、京都における2010年大会が、学会創立時の理念にもう一度立ち返りながら、会員がいっそ うの研鑽を積む場となれば幸いである。 設立趣意書は、「この学会における自由な議論を通じて、力学的または機械論的思考に片寄りが ちな既成の学問に対し、生命系を重視する熱学的思考の新風を吹きこむことに貢献できれば幸い である」と述べている。原発を中核とする「低炭素社会」が生命系重視の熱学的思考と両立しうる か、しえないのか、本大会では、会員外の一般参加も歓迎しつつ、その点を自由に議論し、格差社 会を克服する方向をも、非会員の参加者のみなさんと共に検討する場にしたいと考える。 |
プログラム |
![]() ※プログラム内容は、現時点での予定です。時刻、出演者など変更されることもあります。 できるだけ早く更新反映いたしますので、適宜ご確認下さい。 |
| 全体講演概要 |
| 16日 ○基調講演 10:40〜11:10(R201教室) 「低炭素社会という名の高ウラン社会を問う」 室田 武 (同志社大学) ○招待講演 11:20〜13:00(R201教室)
「米国ナバホ先住民族居留地内におけるウラン鉱山による 深刻な環境汚染と地域破壊」 クリス・シューイ (サウスウエスト研究情報センター ウラン影響プログラム長) ☆通訳:振津 かつみ (医師、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西) 17日:「低炭素社会と原子力発電」についての講演とパネルディスカッション (R301教室) @ 「エネルギー・環境問題および原子力の役割と安全性」 13:00〜13:40 大阪大学名誉教授・大阪科学技術センター顧問 宮崎 慶次 Aパネルディスカッション「低炭素社会と原子力発電」 13:40〜16:00(休憩10分) パネリスト ・ 田島一成(前環境副大臣/衆議院議員) ・小出裕章(京大原子炉実験所) ・山田耕作(科学技術問題研究会) コーディネーター 山田國廣(京都精華大学)、和田喜彦(同志社大学) |
| 上関原発建設問題と若者たち(上映会+トークセッション) 概要 |
学会の次代を担う若手メンバーによる意欲的な取り組みです! (16日 R201教室)
学会という堅苦しいイベントになじみ薄い人にもぜひ参加して頂ければ。 13:50 あいさつ (おにぎりと琵琶茶を用意しています。入り口でお求め下さい) 第一部 14:00〜16:30 『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会 第二部 16:40〜18:30 『鎌仲監督+若者たちの茶話会』 (トークセッション) ・鎌仲 ひとみ(映画監督) ・田邊 純子(祝島茶会@出町柳かぜのね) ・高野 潔樹京都ラジオカフェパーソナリティ) ・岡田 和樹(市民ひがた交流会共同代表) |
| 自主企画 概要 |
| 1− 現代技術の全体像を問う「徹底検証・21世紀の全技術」の出版によせて」 (16日 R210教室) 1) 「21世紀の技術はいかにあるべきか」 内藤 誠 2) 「再生可能エネルギーの技術的問題と化石燃料消費削減の展望」 3) 「これからの家電に求められるもの −エネルギーと材料の視点から」 猪平 進 4) 「大規模事故は防げるかーメキシコ湾石油漏出事故と原発事故を例にー」 池田 諭 5) 「化石燃料を主動力とする近代経済社会はどうなるのか」 河宮 信郎 6) 総合討論 司会:井野 博満 2−エントロピー経済学のすすめ (17日 R210教室) 1) 「エントロピー経済学の基本構造:価値の本質から環境政策まで」 藤堂 史明 2) 「広義の経済学の普遍性と固有性」 丸山 真人 3) 「価格分布のある需要供給分析とエントロピー経済学」 桑垣 豊 総合司会:藤堂 史明 3−原子力は本当に持続可能な技術なのか? (17日 R201教室) 1) 「原発は温暖化対策にならない・むしろ逆効果」 アイリーン・スミス 2) 「原子力発電推進派と懐疑派への聞き取り調査に基づく 原発リスク関する認識の乖離に関する研究」 和田ゼミ学生・室田ゼミ学生 3) 「原子力のフットプリント」 和田喜彦 総合司会:和田喜彦 |
| 一般講演 概要 |
| 一般講演−1 16日午後16:30〜18:30 (R209教室) 1) 「高校における『環境科学』(2単位)の授業プラン紹介と実践報告」 杉山 義明 2) 「熱・エントロピー教材としての熱機関」 桐山信一/黒川冨秋 3) 「エントロピー増大の”加速度”を用いた様々な不可逆現象の分類」 安田 祐介 4) 「エントロピー論再考=再興に向けて考えること」 馬場 浩太 5) 「もっと差別化を!政策的経済規模縮小の試考」 後藤 裕己 総合司会:平井 孝治 一般講演−2 17日午前10:00〜12:00 (R209教室) 1) 「下水処理の現場からみたエントロピー論」 田中 良 2) 「韓国の新しい生協法とその意義」 丸山 茂樹 3) 「中山間地域の自立的循環社会に向けた取組事例-NPOいーね大朝菜の花プロジェクト」 梶川誠 4) 「『もったいない』というエントロピーのルーツから『低炭素社会』を問う」 外山 茂樹 5) 「エントロピー論による当学会活性化私案」 森住 明弘 総合司会:丸山茂樹 |
| 懇親会 |
| ○ 会場:寒梅館 地下会議室(上記会場地図でお確かめ下さい) ○ 会費:一般3,500円(ソフトドリンク3,000円) 学生2,000円 申込:10/16参加受付の際にお申込み下さい。 |

